岡井氏の新刊に、山﨑氏に続き辻本氏からカイロプラクティックジャーナル

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岡井氏の新刊に、山﨑氏に続き辻本氏から

先日、岡井氏の新刊を読んだ山﨑徹氏から寄せられた感想を紹介したが、今度はその感想を読んだ、日本のカイロプラクティック教育に長く携わっている辻本善光氏から感想が寄せられたので、これを紹介する。


岡井 健DC著 「マイ・プラクティス カイロプラクティック 基本テクニック論」を読んで

辻本カイロプラクティックオフィス 辻本 善光

岡井 健DCの新刊が発行されたことを知り、気にはなっていたが、そのうちと構えているうちに、あっという間にひと月ほどが経過していた。そんなある日、カイロジャーナル・ドットコムを見ていて、山﨑徹氏の感想文を読んで矢も楯もたまらず、すぐさま入手し、むさぼるように読んだ。やっぱり、なるほど、さすが! 期待は何倍にもなって返ってきた。

一通り読んでからなんて

まずは第1章「心の在り方」。一通り読んでから、また読もうと思っていたが、そんな思いは早くも崩れ去ってしまった。第2章「サブラクセーションを考える」を読んでいるうちに、もう一度「心の在り方」を読みたい衝動にかられ、ほんのちょっと前に読んだばかりの第1章を読み返すことになった。それだけ、この第1章にはカイロプラクターとしての基本があった。

岡井哲学? いやそんなものではない。自分の中にあるコアな部分がそこに表現され、誰しもが一度は考えなければならないことが、ほんの数ページにも満たないところに凝縮されている。それは日本でカイロプラクティックを生業としている者なら、一度は考えたことがある、また考えなければならないことが、語りかけるようにストレートに表現されているからだろう。

これまでにないテクニック教本、そこには「心の在り方」が

またテクニック教本としての位置付けも写真が多く、これまでのテクニック教本とは比べ物にならないほどで、1つのテクニックに対する写真・イラストの数は、私のような間借りなりにも日本のカイロプラクティック教育に携わる者から見ても、感心するほど魅力的なものであった。初学者でも熟練者でも基本がよくわかる。

ただ、これは私のこの本を今後読む方々へのアドバイスと思っていただければと思うのだが、テクニックを写真だけでイメージするのではなく、まずは文章をよく読んで、その意味するところを「考え」ながら、じっくり写真を見ると、より理解できるとお伝えしたい。写真ではこう、ということだけでは何も理解できないままで、これまでの教本と変わりがないものになってしまう。そうならないためにも、筆者である岡井DCのいう「心の在り方」が重要になってくるのだ。

この本を手に取られた方は、ぜひ第1章の「心の在り方」を常に頭に置き、読み進めていただき、さらに実践する段においても、それらを忘れずにいていただきたいと思う。

辻本 善光(つじもと・よしみつ)
現在、和歌山市で開業。
東大阪の国際カイロプラクティックカレッジ(ICC)一筋、一昨年まで22年間勤務。その間、教務部長、臨床研究室長を務め、解剖学、一般検査、生体力学、四肢、リハビリテーション医学、クリニカルカンファレンスなど、主に基礎系の教科を担当。
現在もICCブリッジおよびコンバージョン・コースの講師を務め、また日本カイロプラクティック登録機構(JCR)設立当初には試験作成委員を務めた経験もある。
現在は、カイロプラクティックの基礎教育の普及のため、基礎検査のワークショップを各地で開催するなど、基礎検査のスペシャリストとして定評がある。
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