《第14回》自信を持て!成功するための絶対条件カイロプラクティックジャーナル

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岡井健DCのI Love Chiropractic ! 《第14回》自信を持て!成功するための絶対条件2009.10.16

自信を持て!成功するための絶対条件
カイロジャーナル66号(2009.10.16発行)より

不況であっても

日本の皆さん、お元気ですか? もうすぐ「It’s CHIRO!2009」がやってきますね。東京と大阪での開催です。私も東京会場で皆さんにお会いできることをとても楽しみにしています。

今回のイベントを成功させることは、私たちの業界にとってとても大切なものだと考えています。世界的な不況の中で経営に苦しむ方や、先行きに不安を抱いている方も多いと思います。業界自体も今一つ明るい話題に欠けていて、勢いを感じることができません。このようなときは大きく二つの考え方に分かれていくものです。

残念ながら非常に多いパターンは、世の中の不況を言い訳にして、自分だけが暇なわけじゃないのだと安心してしまうというものです。自分以外の多くの人たちが同じように上手くいっていないのだかからしょうがないだろう、というのでは困ります。世の中はどうであれ、自分が上手くいっていないものは上手くいっていない、という現実問題を直視できなければ解決の糸口も見つからないでしょう。またもう一方では、世の中がどんな状況でも関係なく成功している人たちもいます。それでは、一体そのような人たちはどのような考えを持っているのでしょう。

どの世界であれ、成功している人は自信を持っています。成功したから自信を持っているのか、自信家だから成功したのかは意見が分かれるかもしれませんが、自信がない人が成功することが難しいということだけは確かだと思います。日本でお会いする学生や若いカイロプラクターの皆さんの中に多く見られるのが、自分自身にまだ自信が持てていない人たちです。このような人たちはなるべく早い段階で自信を確立しないと、廃業していく確率が高くなってしまうことを私は知っています。まだ経験が浅いのにどうやって自信を持てばいいのか、とお悩みの方も多いでしょう。この自信の確立こそが人生を大きく変えるポイントではないか、と私は思っています。ですから今回の東京での「It’s CHIRO! 2009」では、そこのところに焦点を当ててお話ししたいと思っています。

性格的に元々自信家の方もいるでしょう。私が20数年前、アメリカに来たときに強く感じたことの一つに、アメリカ人や南米人はとても自信家だということです。大した実力がなくても自分はできると主張するのです。例えば日本人は相当流暢に英語が話せなければ、自分は英語が話せますなどと人前で堂々と言うことはないでしょう。しかし、アメリカ人なら片言の日本語が話せれば、自分は日本語が話せますと堂々と売り込んできます。ときに、この根拠のない自信はどこから来るのかと、とても不思議に思ったものです。

米国人は自信家

日本では少しぐらいできるからと実力をひけらかすことは美徳ではありません。謙虚さがとても大切なのです。ですから、ある程度の実力があっても「自分はできる」などと人前で話すことはしません。アメリカ人は少しかじった程度でも「自分はできる」と言ってきます。それは感覚の違いです。何も嘘をついているわけではないのです。このような精神文化の差が、アメリカに来た当初は非常に面白く感じました。そして、アメリカ人の自信家の部分と日本人の謙虚さの両方の良さを上手く使い分けることの利点を発見したのです。

私は日本の皆さんから見れば自信家と映るかもしれませんが、アメリカ人から見ればこれでもとても謙虚なのです。どうしてアメリカ人がときには根拠がないとも思えるような自信を持っているのか、という理由が子供を育ててみて初めて理解できました。子供の頃にどのように育てられるかが、その後の人生に大きな影響を与えることがわかったのでした。

とにかく褒める

アメリカでは幼少期はとにかく褒めて育てます。スポーツなんかでも褒めて褒めて励まして応援するのです。ところが日本では親はとても批判的です。上手くできたことを手放しで褒めると、つけあがってダメになってしまうような気がして、できなかったことばかりを注意します。少しできるからといっていい気になるな、と諌められます。これでは自信を持つことが難しくなるのは当然です。

したがって日本では、自信家はどうしても攻撃を受けることが多くなり、出る杭は打たれることになります。脳ある鷹は爪を隠せとばかりに、例えできたとしてもそれを表に出すことができなくなるのです。ところが、それが大きなマイナスになることもあるということも知らなければなりません。

患者さんは、一体何を求めてカイロプラクティックのオフィスを訪れるのでしょう。皆さんがもし患者だったら、どのような先生に診てもらいたいでしょう。そして、どのような先生を知り合いに紹介したいと思うでしょうか。そこには色々な要素があるでしょう。人によって好みも違いますし、事情もあるでしょうから、すべての条件が同じというわけではありません。しかし、これだけは言えることは、自分がやっていることに自信がない先生に診てもらいたいという患者は一人もいないということです。自分自身に、そしてカイロプラクティックに、自信を持っていない先生のところには患者は来てくれません。どんなに自分では頑張っているつもりでも、成果はなかなか現れないでしょう。

求められる人は

私は多くの方にもっとカイロプラクティックに自信を持って欲しいと思います。カイロプラクティックは本当に素晴らしい治療法です。もちろん完璧ではありませんし、限界もあるでしょう。しかし、それは世の中すべてのことに共通することです。カイロプラクティックは他の医療ではできない治療をしているのです。その特色を見失わないで欲しいと思います。

カイロプラクティックのフィロソフィーと理論、アジャストメントの力にもっと自信を持ってください。そうすれば技術も上がります。治療結果も良くなります。多くの人が皆さんの治療を求めるようになります。自分に自信のない、カイロプラクティックに自信のない、そんなカイロプラクターの治療を誰が受けたいと思うでしょう。虚勢ではない、はったりではない、本当の自信に満ちたカイロプラクターを世の中の人は必要としているのです。そのような先生のところには不況でも患者さんが訪れるのです。目先のマーケティングだけでは長続きはしません。そこには微動だにしない絶対的な自信が存在するべきなのです。

自信を持つということは簡単ではないかもしれません。間違った自信はときには害にさえなります。しかし、カイロプラクターとして成功し、幸せになるための絶対条件は自分自身に、そして、カイロプラクティックにゆるぎのない自信を持つことなのです。今回の東京での講演では、自信を持つことについて自信を持ってお話しさせていただきます。きっと、皆さんのお役に立てる話ができると信じています。それでは皆さん、11月に東京でお会いしましょう。私のありったけのエネルギーを皆さんにぶつけていきますので、覚悟しておいてくださいね。

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