米国第一線の女性D.C.が小児ケアの真髄を披露
6月9、10日、毎年この時期の恒例となっている、米国ロサンゼルス在住、吉田美和D.C.による「アメリカンスタイル・トリートメント」セミナーが開催された。今回のテーマは「小児・子供のケア」、実に7年ぶりの小児ケアの講義であったが、本人も「アメリカで私ほど小児・子供を診ているD.C.はいないと思う」と言うだけあって、前回よりもさらにパワーアップされた充実した内容のセミナーとなった。
小児を理解することと、親に信頼されることが大切
小児ケアで必要なことは、子供ならではの特徴や大人との違い、異常・正常を判別できる知識である。今回のセミナーでは、それらを判断するための数多くの検査・徴候が紹介され、それぞれのサインが示す特徴を理解することの重要性、意思の疎通が難しい子供の問題を把握するための、両親・家族からのヒアリングの必要性など、小児ならではの特徴について、吉田D.C.の経験に裏打ちされた臨床的な要素が、ふんだんに盛り込まれた内容であった。
毎回のことだが、吉田D.C.の明日からの臨床にすぐにでも役立つ実践的な内容は、参加者からさまざまな質問を引き出し、これにまたテキパキと答えながら進めていくスタイルは、このセミナーの持ち味とも言うべき活気に満ちた時間となった。
実際に小児をデモ患者としてカイロプラクティックアプローチ
今回、特に有意義だったのは、参加者に連れてきてもらった、約5カ月、10カ月、2歳、4歳の4人の小児のデモンストレーションだろう。吉田D.C.が普段、実際にクリニックで行っているスタイルそのままに、検査の流れやチェックするポイント、子供本人とはもちろんのこと、両親との関係のつくり方、そして実際の手技や子供に有効な機器の使い方、テープの貼り方など、一連の小児ケアが目の前で紹介されたことだろう。『吉田美和ワールド』を体験できたことは、参加者にとってこの上ない経験となったはずである。
来年の美和セミナーは?
久しぶりの小児セミナーは、少子高齢化が進み小児ケアへの関心が高まりつつある中で、今のニーズにピッタリの内容だったのではなかろうか! 毎年アメリカから新しい知識を運んできてくれる吉田D.C.だが、「斎藤さん、次、何にしようか?」と話している横で、テーマはどうあれ次回のセミナーが今から楽しみである。
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