MB 筋バランシング・セミナー
Dr.ケリー・ダンブロジオ によるMB 筋バランシング・セミナー・DVDの解説
筋バランシング(MB:Muscle Balancing)は、治療者が患者のテンダーポイント(圧痛点)を評価して行う間接法(インディレクト・テクニック)です。ローレンス・ジョーンズDO(Lawrence Jones D.O.)が開発した、ストレイン-カウンターストレイン (Strain and Counter-strain)およびPRT ポジショナル・リリース・セラピー(Positional Release Therapy)をベースにしたセミナーです。筋紡錘の過活動を抑制することによって、防御的筋スパズムを治療することを目的としています。
テンダーポイントとは、正常部位よりも4倍ぐらい過敏になった部位で、筋肉、膜、骨、関節(靱帯)上に発見できます。全身的にテンダーポイントのスクリーニングをし、それを所定の方法で記録し、原則に従ってその優先順位を付けることにより、治療を開始します。治療は、最も強いテンダーポイントが消失する快適なボジションに身体を置き、90秒間その姿勢を保持することです。これにより筋肉の不適切な固有受容器の活動を減少し、圧痛や疼痛を改善することができます。このテクニックでは、関節と軟部組織の療法の機能障害を取り除くことができ、痛みのない動きを回復させることができます。
MBは、筋の圧痛、防御的筋スパズム、膜のテンション、痛みを減少させて、関節の動きをよくし、腫脹を減少させて、関節の機能的可動域や姿勢アラインメントを回復させます。痛みの減少と機能の回復を、治療したその場で実感することができるでしょう。
症状としては、背部痛、座骨神経痛、頸の痛み、頭痛、肋骨痛、上肢下肢の整形外科的機能障害、姿勢変形などに役立ちます。非常に穏やかな治療法なので、小児、高齢者、スポーツ障害、自動車事故、整形外科的症状、神経学的症状、呼吸症状など様々な患者に対して使うことができます。
セミナーは、『PRT ポジショナル・リリース・セラピー』に沿って進められます。理論、デモンストレーション、実技練習の要素があり、実技は参加者同士での練習を行い、質問と復習の時間も組み込まれています。
筋バランシング・上半身 (MBUQ)
頭蓋、頸椎、胸椎、胸郭、肩、肘、手首、手に存在する筋肉の防御的筋スパズムの評価と治療の方法を学びます。
コースの目標
- 筋バランシングの歴史、原則、神経学的理論についての知識を習得する。
- 頭蓋、頸椎、胸椎、胸郭、肩、肘、手首、手に対する整形外科的およびテンダーポイントの検査を習得する。
- 評価所見をチャートに記録し、治療計画を作成できる。
- トータルボディ・リージョン治療の適切な順番を判断できる。
- 頭蓋、頸椎、胸椎、胸郭、肩、肘、手首、手に対する筋バランシング治療を行うことができる。
- 筋バランシングと、関節や筋骨格系の機能障害の関係性、その臨床的意義を理解する。
- 筋バランシングを他の治療法と統合する
MBUQの内容は、次のDVDと書籍に基づいています。
筋バランシング・下半身(MBLQ)
腰椎、骨盤、股関節、腰仙関節、仙腸関節、股関節、膝、足首、足に存在する筋肉の防御的筋スパズムの評価と治療の方法を学びます。
コースの目標
- 筋バランシングの歴史、原則、神経学的理論についての知識を習得する。
- 腰椎、骨盤、股関節、腰仙関節、仙腸関節、股関節、膝、足首、足に対する整形外科的およびテンダーポイントの検査を習得する。
- 評価所見をチャートに記録し、治療計画を作成できる。
- トータルボディ・リージョン治療の適切な順番を判断できる。
- 腰椎、骨盤、股関節、腰仙関節、仙腸関節、股関節、膝、足首、足に対する筋バランシング治療を行うことができる。
- 筋バランシングと、関節や筋骨格系の機能障害の関係性、その臨床的意義を理解する。
- 筋バランシングを他の治療法と統合する。
●MBLQの内容は、次のDVDと書籍に基づいています。