丸山ゼミ《「神経局在診断」を読む 》をさせていただくことにあたって
カイロプラクティックの本質と向き合い神経学へ
恩師と共に「神経局在診断」を学ぶ
カイロジャーナル86号 (2016.6発行)より
20年ほど前、カイロプラクティックの専門学校に通ったものの何一つ身についていない自分がいて、当時盛んに行われていた、いろいろなDCたちによるセミナーに参加し、何の理屈もわからないまま、とにかくテクニックを身につけようと必死になっていました。そんな折、学校で知り合った仲間から「増田裕DCのセミナーに参加してみない?」と誘われ、テクニックのセミナーじゃなし、それほど多くを期待することなくとにかく参加してみました。
そこで出会ったのが人の目を全く気にしない愛すべき変なオッサン(エピソードはここでは書けません、いやとても書き切れません)、増田先生でした。セミナーに参加して驚きました。毎回、読み応えのあるボリュームたっぷりのセミナーノートを用意し、全くカッコをつけることなく質問に対しても、わからないことは「わからないなぁー、次回まで調べてくるよ」と言って、質問した人が恐縮するほど調べてきて、当たり前のことといった雰囲気で答えるのでした。
ノートだって、これまで学んできたどんな教科書よりも興味を引くことばかりで「なるほど、なるほど、そうなんだぁー」と自然に引き込まれていきました。集まってきた参加者たちも、あらゆる意味でクセのある人ばかりで、あっという間に「増田ゼミ」に出ることが月イチの楽しみになり、勝手に「増田組」なる先生の応援団を結成、ともに学ぶ仲間もできて、はじめて学ぶ楽しさを知りました。
はじめの2、3年は「カイロプラクティックとは何か?」といったカイロプラクティックの本質についての講義でした。そんなある年、先生が急に「神経学の学位(DACNB)を取ろうと思うので、1年間付き合ってくれ」と言い出し、そのときに教科書として提示されたのが『神経局在診断』でした。はじまりは恩師と一冊の本、まさにこの言葉通り。その後の10数年はこの本こそ私のバイブルとなりました。当時はモノクロの第4版でしたが、現在では改訂を重ね綺麗なカラー印刷の第6版となっています。
神経学は難しい、そんな風に思っている方が大勢いらっしゃると思います。その理解を深めるためのお手伝いを、恩師が与えてくれたこの一冊をもとに講義させていただくことは、幸せ以外の何物でもありません。ただ冥利に尽きるばかりです。
増田先生に恥じないように、全力でぶつからせていただきますので、神経学にご興味のある方、丸山の鼻をへし折ってやるぞと思われる方はぜひご参加ください。ともに学びましょう!
プロフィール
- 丸山 正好(まるやま・まさよし)
- ニューラルヒーリング院長
- カイロプラクティック徒手医学会評議員
- 神経学的アプローチを中心とした治療を行っている。
- ブログ:ちょっとずない話
- 増田 裕D.C. D.A.C.N.B.神経学セミナー初期メンバー