「タスキをつなぐ」カイロプラクティックジャーナル

  「タスキをつなぐ」

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岡井健DCのI Love Chiropractic ! 「タスキをつなぐ」2019.02.05

寒中お見舞い申し上げます。今年も元気にプラクティスしましょう!
皆さんお元気ですか? 2019年最初のコラムです。年末年始はゆっくり過ごしてしまったので、このコラムをなかなか書くことができませんでした。でも、ブログやサンフランシスコ・ベイエリアの日系情報誌2誌への寄稿など、執筆活動はしていたんですけどね。

日本の正月の風物詩「駅伝」、タスキをつなぐ

日本では、年始には色々な駅伝がありますよね。特に箱根駅伝は人気があるようです。自分の持ち区間を1秒でも早く走りきり、次の走者へとタスキをつなぐ。ただ、いつものように本番で走れるかというと、それが難しい。緊張や体調、またはメンタルな問題などが絡み合い、いつものようには走れないこともあります。ときには足が動かなくなり、個人レースなら棄権をしたいところをチームメートにタスキをつなぐために、最後まで這ってでも前に進まなければなりません。タスキをつないだ瞬間に崩れ落ちるように倒れるランナーは珍しくないですね。それを支えるためのボランティアも待ち構えています。チームのために全力を尽くす姿が、人々の感動を呼ぶのでしょう。

カイロプラクターとして、タスキをつなぐ

さてさて、テレビの前でただただ感動しているだけではいけません。その感動を自分たちに活かしたいところ。カイロプラクターとして、そして一人の人間として全力で走って、次の世代にタスキをつながなければなりません。私も時折、自問自答。自分は全力で走っているか? そして、少しでも良いものを後進につないでいけているのだろうか? 親として、その生き方で子供たちに何かを伝えられているのだろうか? あまり自信はないですが、迷っていてもしょうがないので自分を信じ、這ってでも前に進まなければなりません。

苦しいときに尊敬できる人に

常々、皆さんにカイロプラクターとして、幸せな人生を送って欲しいと伝えてきました。人を健康に、元気にする仕事ですので、私たち自身が元気で明るくなくては。そして、自分が幸せでなくては、人のために頑張ることも難しくなってきます。心が暗く、妬みや僻みが心の中でくすぶっていれば、視野も狭くなり、被害妄想に苦しむことになるのです。誰でも、人生の中でそういう時期はあるものです。できることなら、そんな時期はなるべく早く乗り越えて欲しいものです。ネガティブなスパラルに入り込むと、自分がどっぷり浸かってしまっていることにさえ気づかないものです。そういうときに、心から尊敬できる人がいると、元気や希望や道標を与えてくれるものです。心が迷子になっているときに間違った人について行ってしまうと、大変なことになります。悪い人は、迷子に対する嗅覚を持っていますし、どのボタンを押せばいいかも熟知しています。

ついていく人を間違えないで

皆さんの周りにも、いつも間違った人についていってしまう人はいませんか? きっと一人や二人、顔が思い浮かぶのではないでしょうか。苦しくなったときにだけ誰かに頼るのではなく、自分が頼ることのできる、尊敬できる相手は普段から大切にしておくことです。調子がいいときには、自分一人の力で生きているような気になって、周りへの感謝が薄れるものです。私は苦しくなっても頼る相手が身近にいません。それはとても苦しいものです。父と話がしたいと思うこともあります。残念ながら、父は17年ほど前に他界してしまったので、話すことはできません。だけど、父ならきっとこう言ってくれるかな? などと父の表情や声を思い浮かべたりするのです。父が励ましてくれたり、褒めてくれることを想像します。それでも少し気が落ち着きますから不思議なものです。人でなくても本や映画や音楽でも励まされたりします。だけど本当に力をもらえるのは、やっぱり人と人。ネットの世界だけではもったいない。どんどん尊敬できる人、インスパイアしてくれる人に直接会いたいものです。できることなら、自分自身も多くの人にそのような存在となれるといいですよね。それがタスキをつなぐことにもなるのです。

幸せになるためのこだわりを

今までの人生で多くの人と出会ってきて思うことは、世の中には幸せになれるこだわりと幸せになれないこだわりがあるということです。こだわりがあるというのは、いいことのような気もしますが、必ずしもそうとは思いません。幸せになる人は、幸せになれるこだわりを持っています。ところが、どう見ても幸せそうに見えない人は、やはり幸せになれないこだわりを持っています。それもかなり強い。そして頑な。この心には、本当に心配している人の声は届かないものです。やがていつの日か、その人が周囲の優しい想いと言葉に気づく日が来ることを祈るしかないのです。

日本で元気をもらっているのは私の方

私の知るカイロプラクターの皆さんには、誰一人残らず幸せになって欲しいです。幸せになれるこだわりを持って、尊敬できて頼りになる人を大切にして、明るく元気に頑張って欲しい。そんな皆さんが、私にはたまらなく愛おしくなるときがあります。皆に会いたいな! そう思うことがあります。だから、皆に会いに日本へ行くのでしょう。皆さんから元気や力をもらっているのは、きっと私の方なんでしょうね。こんな私ですが、一人でも多くの仲間にタスキをつなげることを願っています。そのために、自分の走るべき区間をペースを守りながらベストの走りをしたいです。

私の診ていた子たちが

最近、高校生のときからずっと患者だった女の子が、一流大学を卒業し、カイロの大学も卒業し、DCになりました。他にも小さい頃から知っている子が2人、これからカイロの大学に行ってカイロプラクターになりたい、と報告してきました。ここでもタスキはつながれている。間違いなく。私たち一人ひとりがタスキをつないでいけたら。きっと世の中には幸せな人が増えますね。

まだまだ日本は寒いと思いますが、インフルエンザなどに気をつけてくださいね。皆さんのご活躍をお祈りしています。

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