其ノ三十一「30と言えば、そして50」カイロプラクティックジャーナル

  其ノ三十一「30と言えば、そして50」

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斎藤信次残日録 其ノ三十一「30と言えば、そして50」2019.02.12

前回のブログが30回だった。30と言えば、今年7月、「カイロ-ジャーナル」紙を創刊して丸30年になる。昨年、91号と2号の増刊号で休刊してしまったので、今となっては「へぇー」とか、「そうだったんだ」程度のことだろうが、12月には科学新聞社のカイロ関連事業開始50年を迎える。一つの線上にあるものだが、それぞれ感慨深い。
カイロ関連事業を開始したのは私の先代、池田が推し進めたものだが、私が入社したのが1978年なので、その8割強に関わっていることになる。ジャーナルは当然のことながら丸々である。今年、そんな自分を祝うために、ジャーナルが創刊された7月から事業が開始された12月にかけて、さりげなく何か企画しようかなと思っている。その節は何卒よろしくお願い申し上げる。

節目は誰が祝うもの?

なぜ、さりげなくと理を入れるかというと、科学新聞社のメイン事業である「週刊 科学新聞」が2006年に創刊60周年を迎えた。先代の池田は自社の何周年を営業のチャンスととらえていた。その都度、何かしら普段と違うことをやろうとし、クライアントはじめ関係各位に資金の拠出をお願いしていた。私が入社してからも、35、40、45、50、55、60と5年刻みでやっていた。そのときは、千代田区北の丸公園の科学技術館で、日本の科学技術の歴史と科学新聞の60年の歩みを絡めて大展示会を企てていた。

そんなことで方々にお願いに行ったが、バブルも崩壊していてそうそう思うようにはいかなかったのだが、それなりに催すことができた。結果だけ見れば、まずはメデタシ、メデタシだったが、ホントにやれるのかなとマジで心配になったことがあった。まず、ここは大丈夫だろうと思えるクライアントさんのところにお願いに行った。丁重にお願いしたつもりだったが、開口一番「おかしいと思いませんか? どうしてウチがお宅の還暦を祝わなければいけないんですか?」。池田が頼みに行っていたら、こういう言われ方はしなかったろう。個人的にも旧知の仲だったので、敢えて言ってくれたのだろう。結果、浄財を拠出してくださったのだが、「そうだよな、還暦を迎えるから祝ってくれ」はないよな、先方から「還暦おめでとう!」と来るのが筋だよな、それに、その方が数段気持ちいいもんな、と妙に納得してしまったことがあったからだ。

なので、「50周年、30周年」であることを、自分たちの肝に銘じるためにすることなのだから、さりげなく謳っていこうと思っている。事業開始10年のときは入社して間もない頃だったので、そんなことを考える余裕も何もなく、ただ過ぎ去ってしまった。私もそれほど深く関わっていなかった。

20年はジャーナル創刊、30年はJSCC設立、40年はIt’s Chiro

20年のときはジャーナルを創刊した。30年のときはジャーナルの10周年でもあったので、そのジャーナルで「日本に本格的なカイロプラクティックの学会を」とキャンペーンを張り、日本カイロプラクティック徒手医学会(JSCC)の設立を果たした。なので、JSCCも今年10月に設立20周年を迎える。当時、ジャーナルだけで会員を募集し、600人を超える入会者を集めた。ミレニアムが騒がれていた、正にそのときの話である。

40年のときは「It’s Chiro 2009」と題して、大井町駅前のお馴染み「きゅりあん」で一大イベントを敢行した。今もう一度あのときの講師陣を、と言われても、私も50半ばから60半ばに年を重ねてしまったし、周りの方々もそれなりにお年を召してしまったので、ちょっと無理かもしれない。しかし、その気力をもう一度発揮する機会がやってきたら、そのときは私の集大成として、老骨に鞭打って一世一代の晴れ舞台をつくってみたいと思う気持ちも、まだまだ捨てられない。

「増田組」、勝手知ったる「きゅりあん」で躍動

このとき、手弁当で実行委員を買って出てくれたのが、若林、丸山、小田桐らの「増田組」のメンバーたちだ。各自、JSCCの学術大会等で勝手知ったる会場を、縦横無尽に上手いこと段取りしてくれたので、本当に気持ちのいいイベントを行うことができた。学会以上の規模で、今では到底考えられない顔ぶれの先生方が集まってくれ、特に懇親会は若林をリーダーにメンバー全員で当たってくれ、終始和やかで華やかな宴となった。いくら感謝してもし足りない。にもかかわらず、未だに「ああしろ、こうしろ」と横柄な態度で接している。とんでもない不埒な男の言うことを、よくみんな文句も言わず聞いてくれるものだ。ありがとう! こんなところで言ってもダメか、面と向かって言わないとね! 生きてるうちに、そのうちにね!

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