其の十八 『これでどうだ、赤海? やればできる子なんだ!』カイロプラクティックジャーナル

  其の十八 『これでどうだ、赤海?  やればできる子なんだ!』

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斎藤信次残日録 其の十八 『これでどうだ、赤海? やればできる子なんだ!』2017.07.31

「今週中に絶対遅れを取り戻す!」

 

前置きより、明大のラグビー部監督だった北島忠治氏の名言、「前へ」である。ここで使わせていただくことすらおこがましい言葉だが、お許しいただいて「前へ、前へ」!

この週にはジャーナルが全国に届き、1面の「本紙発行、来年2月で休止」の記事に対して、方々から数多くの惜しむ声、労いの言葉をいただいた。私の気持ちはジャーナルに書いた通りだが、敢えてもう少し言わせていただくと、科学新聞社の出版点数が増え、新刊毎のDMでは諸々のスペースが間に合わなくなっていた。その宣伝を考えたとき、新聞を生業にしている会社がそのノウハウを使わずしてなんとする!

ならば新聞をつくろう! その経費は広告で賄おう! これが創刊理由のすべてである。

幸い世は正にバブルの絶頂期へと向かっていた。広告に困ることはなく逆に8ページの新聞では掲載し切きれないほどだった。それから30年近く発行し続け、その後半には編集に櫻井という逸材を得、私の培ったコネクションとで、紙面は充実し時には20ページにも及ぶ新聞を発行することさえ難なくできた。また、出版物の製作におけるクオリティも著しく上がっていた。しかしその一方、カイロプラクターを志す人は減り続け、規制緩和で急に増えた柔整学校への入学者も一時の勢いはなく定員割れを起こしている学校も少なくないようである。

この1、2年、カイロプラクターを志す人が減って、教科書採用されていた本の売れ行きが落ちただけにとどまらず、本を読んで勉強するより、ネットで結果だけ見て満足してしまう風潮に拍車がかかってしまった。理解するということのレベルが落ちてしまった。ネットで結果を見て理解したつもりになってしまうのであろう。質の低下が起こるのは当たり前のことだろう。

そんな折、広告料で新聞を発行することはそれほど難しいことではなかったが、本来出版物の売上向上を目指して創刊したジャーナルが、ただ良質の情報を提供しているということだけで満足してはいられない、遅きに失したことになる前に一度リセットして再起を図るというか、もう一度自分たちがやれること、またやらなければならないことを考え直そうという決断だった。

昨年、社長を退任し、来年、ジャーナルを休止するということで、私がフェイドアウトを考えているように感じられた方もいたようだが、科学新聞社が出版から撤退しても私がこの業界から撤退することはない。あと何年頑張れるかわからないが、散々いい思いをさせてもらったのだから、その恩返しだけはさせてもらう。何かの形でお役に立つよう、これまでの経験を十分に活用したいと思っている。あと何年か、ご面倒でもお付き合いのほどお願い申し上げる。

また寄り道してしまった。

24日は私の誕生日。誰とどう過ごしたかまでは書かないが、えっ、「何言うとんねん、そんなん当たり前やろ」ですって、ですよね、誰も関心ないですよね! しかしこういうときの言葉は、関西の方の言葉に限りますね! 歯切れがいいですよね!

25日はチーム・フルタニの軸トレ塾、第5クール最終回。27日はHiroことアトラスオーソゴナル(AO)の井上裕之君から、三鷹に美味しい麻婆豆腐を前々から誘われていて、ジャーナルも終わってちょうどいいタイミングだったので、打ち合わせを兼ねてご馳走になった。連れて行ってもらうとチェック機能が滞り、店の名前まで覚えられなかったが、場所はわかるのでHiroがいなくても行ける。誰か一緒に行く?

28日は去年から始まった日本カイロプラクティック徒手医学会(JSCC)主催の「カイロプラクティック・ディスカッション・フォーラム(CDF)」のチラシの発送作業を行った。今年は8月20日、大阪での開催である。なぜそんなことをしているのかと思われる方もいらっしゃるかもしれないが、マイオフィスは一般社団法人となったJSCCの主たる事務所になっているのである。こうなった経緯は話してもせんないことなので遠慮するが、皆なかなかイメージ通りにはいかないようである。

まっ、図らずも、カイロプラクティック事業開始30周年、ジャーナル創刊(事業開始20周年記念事業)10周年記念事業として、ジャーナルで学会の設立を呼びかけ、あっという間に600人以上の会員を集め、事務局を科学新聞社に置き、私が初代事務局長となり運営が始まった。それから10年、華々しき時代のJSCCとともに過ごし、ミッションを終え事務局を返上した。さらに10年経ってではなく、それまであと2年を残し、会員も設立時の半分ほどになって戻ってきた、というところである。ただ決定的に違うのは、運営する理事の指示によって請負で作業をし、そのスペースに対して家賃をいただくだけである。

こうして6月が終わった。

やっと6月を終えた。明日、さらに10日、できれば2、3週間分進めたい。乞うご期待!

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