其の三十三「毎度のことですが、思った通りには進まないもんですなぁー」カイロプラクティックジャーナル

  其の三十三「毎度のことですが、思った通りには進まないもんですなぁー」

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斎藤信次残日録 其の三十三「毎度のことですが、思った通りには進まないもんですなぁー」2019.03.05

前回、三十一を書き上げて赤海に送ろうとしたら、その昔、東大阪のICC(国際カイロプラクティックカレッジ)で教鞭を執っていて、現在は東京在住の安原から「ブログの1件、1件が長すぎ、分けたらいいのに」と、もうこれで何人から同じことを言われたかな、と考えるのも邪魔くさい、ありがたいお言葉を頂戴した。

私が書くとどうしても長くなる。これはもうクセだから仕方がないと諦めている。しかし、書くのにそれほど時間を割いているわけでもないし、書くことが嫌いなわけでもない。ただ節度がないだけだ。寄稿原稿の方が、よほど書き手の気持ちを考えながら、赤を入れたり見出しを考えたり、神経を使わなければならない。ブログだけでも、誰か適当に分けるなり、切るなりしてくれぇー、と常々思っていた。

赤海の前に安原へ

だからブログに限らず赤海に原稿を送るときは、「長かったら適当に切るなり何なりしてくれ」と言って渡している。しかし、畑の違う者同士のやりとりのせいか、なぜかそれがなかなか上手くいかない。それで赤海に入れる前に、もうワンクッション入れることにした。言い出しっぺならぬ最後に「長い」と言った安原に、素敵なプレゼントとして、読み手として一度読んでもらってから、適当に切ってから入れてもらうことにした。

そこの2人、相性悪いの?

そうして原稿を安原に渡し、「これで少しは時間が取れるわい」と束の間の空き時間を謳歌していたが、もうとうにアップされてもいい頃合いなのに、なかなかアップされない。安原に「送ったか?」と聞いたら「だいぶ前に」と言うし、赤海に聞いたら「まだです」と言う。どういうこと?

結果、原稿は赤海のところに鎮座ましましていた。理由を聞いて「笑い話にもならんわい」と呆れたが、ほどなくアップされた。アップされればされたで、また次が迫ってくることになる。「2人に確認しなけりゃ良かったなぁー もう少し経ってから連絡すれば良かったなぁー 失敗したなぁー」などと、損な正直者を演じてしまったことを後悔したが、後の祭りだった。

新聞社の記事というものは

科学新聞社に入社以来、それほど記事を書いていたわけではないが、広告絡みの特集などでは、それなりに原稿を依頼したり、製品紹介記事を書いたりしていた。そんなとき、書いて入稿しさえすれば、あとは編集担当者が、用語・用字の統一、見出し・小見出し、割付など、実に上手くまとめ上げてくれた。長年、原稿というものはそうやって人前に出るものだと思っていた。

カイロ-ジャーナルでより編集というものが、、

カイロ-ジャーナルも前半は編集整理のベテラン、宮永、内田両氏の手を借りて発行していた。当時、芝浦にあった印刷会社に各社校正室というのがあって、校正ゲラの出を待ちながら作業を進めていた。新聞ができ上がるプロセスを味わえたことは、その後の仕事にとてもいい経験にも、思い出にもなっている。

現在のように、すべてがデジタルという時代ではなかったので、ところどころ味のある手作業が残っていて、各人の作業を見ていると、職人さんの仕事の手際良さ、またその一員としてそこにいる実感が、何にも増して無類の醍醐味を味合わせてくれた。因みに、今はデジタル化が進み、ほとんどの作業がPC同士でできるようになっており、印刷会社に足を運ぶことも、出張校正室もなくなりつつあると言う。便利に省力化されることは悪いことではないが、内心一抹の寂しさも感じているのである。

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